東方邪星章 6面ボス設定
†超☆ネタバレ注意†
6面ボス 総てを赦した神の子(聖☆おねえさん)
イシュア・ナザレヌス
Iesua Nazarenus
聖人/水をワインに変える程度の能力
STAGE6 明日はきっと晴れるや(山頂) ♪幻想ヴィア・ドロローサ/♪人類救済計画 ~The Greatest Salvation
漁符「ヨルダン川のエンゼルフィッシュ」(EN)/大漁「深みへ漕ぎ出す者へ」(HL)
奇跡「水のワインはいかがカナ?」(EN)/系符「インマヌエルの血脈」(HL)
大奇跡「死者復活」(ENHL)
気合「水面歩行」(EN)/新説「ガリラヤ湖の薄氷」(H)/看破「見よ私はすぐに来る」(L)
忌品「茨の王冠」(EN)/遺物「聖帝の鉄王冠」(H)/至光「エンジェルハイロゥ」(L)
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(HL)
「新約星章」(EN)/「世界の終わりに出で来たる者」(HL)
仏陀と並び、世界で最も有名な聖人。正確には人の子であり、神ヤハウェの子。
弟子の裏切りに遭い、一度は磔にされ死亡するも、三日後に蘇ったという伝説は
もはやキリスト教を信仰しておらずとも誰もが知っている話だろう。
だが、新約聖書におけるこの花形エピソードの真実を知る人間は、今となっては最早誰も居ない。
神の子である彼女だが、磔刑の際にあまりの苦痛に、神を呪う言葉を口にしてしまった。
「神よ、神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか」
信仰が力となる。この仕組みは今も昔も、幻想郷も西の国も変わらない。
そう、神を疑ったならば、神への信仰によって約束されている聖人の能力は失われてしまう。
本来であれば、磔となった後、奇跡によってイシュアは聖なるものとして復活する筈であったが
ただの人の子となった彼女に最早奇跡を起こす力は無かった。彼女は十字架上で苦しみ抜いて絶命した。
そもそも弟子の裏切りは、ヤハウェに一矢報いんとする無々夢によって仕組まれた物だった。
意に反する、しかも最悪の結末を迎え、正気を取り戻した弟子は深い後悔と自責の念に苛まれていた。
彼は安置された師の遺体を、人目につかぬよう持ち出した。何故か?
遺体が消えたならば、イシュアの「復活」の噂が広まるからだ。人の噂が信仰の力に、奇跡を起こす力に変わるからだ。
かくして、イシュアは三日後に辛くも神の子として蘇るに至る。彼女は真っ先に、この弟子を赦す為に駆けた。
――弟子は、既に自ら首を吊った後だった。
彼の魂は神には救済されず、無々夢に囚われてしまっていた。しかも悪い事に、その無々夢は
再び世界の何処かへ姿を隠してしまった。
やがて世界の宗教へと育つイシュアの教えは実にシンプルである。文字にしてたった2文字――「赦し」だ。
どんな綺麗事で飾った人間でも、誰もが目を背けたくなるような過去や現在を抱えて生きている。
誰もが人を赦せば、誰もが苦しみから解き放たれる。だからまず、私が全力で「貴方」を赦そう――。
彼女の言葉は、苦しみを抱えて生きる人々を包む愛に溢れていた。
幻想郷に落ちた星を、預言に記された最終戦争の合図と勘違いした事で、甕星無々夢は隠していた力を解き放ち
明けの明星は異常な輝きを放つ。これによりイシュアは、魔王の所在を遂に察知する事が出来た。
彼女が幻想郷に降臨したのは、決して無々夢と戦う為ではない。
全てを赦す為だった。神の怒りを恐れるミシェルも、魂を囚われ、苦しみ続けているであろう弟子も
神との和解の切欠を完全に失っている哀れな魔王さえも。
もう苦しまなくて良いよ、と、たった一言を伝えたい。ただそれだけだった。
人の子の総ての苦しみを赦す聖人は、そして自らが赦される事を望んでいた。
【能力について】
文字通りでもあるが、ワインとはイシュア自身の聖なる血――
傷病人の治療から死者復活、水上歩行と言った、伝説に残る数々の奇跡を可能にした神に祝福された血を指す意味もある。
結局の所ただの「よく分からないけど凄い能力」である。
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とても面白かったです
イシュアの、魔王も赦そうとする姿勢に感動しました。
ところで、イシュアの設定の一部、お借りできないでしょうか?
とても感動する説だったので、よろしければ是非使いたいのです。
具体的には死に際にただの人になったところから復活してユダの下へ走るあたりまでです。
私は個人で創作をしているのですが、キリストをモチーフにしたキャラを出そうと思ったところにこれを見つけました。
どうでしょう、お借りできませんか?
投稿: MOTS | 2012年8月11日 (土) 22時40分
>MOTS様
ご感想ありがとうございます。
設定の借用(参考にする事?)に関しては、現状ではこちらから制限を設ける事はしていませんので
問題ないと判断致します。該当部分はキリスト教の異端解釈の一つである為
「東方邪星章のイシュア・ナザレヌスのパクリ」となる事も無いと思われます。
しかし月並みながら、やはり実際のキリスト像については、何かしら資料を調べられる事をお勧めします。
投稿: 東方邪星章製作チーム | 2012年8月11日 (土) 22時54分
許可してくださりありがとうございます。
一応、考えた設定を載せますので、チェックしてくだされば。
ヨシュア・クライスト:イエス・キリストと呼ばれる世界最高レベルの聖人。純粋な人間の中で最も神に近い者で、『神』直系の息子。神話時代に様々な奇跡を起こし、様々な教えを説いた末に磔刑に処される。磔刑の際、彼は『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』と口にしてしまった。当時既に『信仰と神徳』の関係が成立してしまっていたがために、神を疑った=神への信仰を捨てた彼は、聖人からただの人へ堕ち、復活の力を失ってしまう。そして彼はそのまま死んだ。そもそもユダの裏切りはルシファーが仕組んだことだというのに。正気に戻ったユダは自らの行いとその結末に絶望し、彼の遺体を運び出す。遺体が消えたことでイエスの復活が噂となる。噂は信仰となり、信仰と神徳の関係に従い、彼は復活を果たす。復活した時、既にユダは傍らにいなかった。彼はユダの下へと走る。彼の罪を赦すために。だが、ユダは既に首を吊って死んでいた。最大の禁忌を犯して死んだ彼の魂は神の祝福を受けられず、魔王に囚われることとなる。彼はユダを赦したかった。彼が地上にいられる時間はおよそ40日。それを超えれば再び死に、彼は神を疑った罪で裁判にかけられる。彼は予知した。今のセフィロン大陸、知識の塔の頂上に、魔王がいると。5日かけて海を渡り、セフィロン大陸へとやってきた彼は、残り一ヶ月余りの時間をかけて知識の塔を登る。その協力を勇者たちに求めた。なお、漢字表記では耶蘇基督となる。戦闘時は、装備や自身の特性の影響もあり絶対防御と言っていいレベルの防御を誇る。反面、一方的に打たれることはあっても反撃することはない。
投稿: MOTS | 2012年8月12日 (日) 21時04分
>MOTS様
内容について拝見、最低限ですがコメントさせて頂きました。
東方邪星章製作チームの名義で、設定について可否を下すことはしませんので
最終的にどうするかについては、ご自身で判断して頂ければと思います。
【以下コメント】
東方邪星章においては、女性化せざるを得ないという事情により
「イシュア・ナザレヌス(ナザレのイエス)」という、元の意味合いを維持したまま
女性名と取れる名前を採用していました。
しかし男性のままであるならば、素直に「イエス・キリスト」や「イエス」と直球のネーミングで良いかも知れません。
ほぼ元ネタのイエス・キリストのエピソードを踏襲しているとか
ヨシュアがヘブライ語、クライストが英語で噛み合っていないという事もあるのですが
漢字表記は実際のイエスと同じ耶蘇基督、という事もありますからね。
最低限ではありますが、何かしら参考になれば幸いです。
投稿: 東方邪星章製作チーム | 2012年8月13日 (月) 02時17分
昨日も来たものです
hardの時にスペル表記がゲーム内だと看破「見よ私はすぐに来る」になっておりました
また修正案が出た際にでも直してくれれば幸いです
投稿: | 2020年1月13日 (月) 21時30分
つい先ほど送ったものです
ブログの遺物「聖帝の鉄王冠」がNになっております
おそらくHかと
投稿: | 2020年1月13日 (月) 21時34分
3面の内容に続き、こちらもご報告ありがとうございます。
そしてやっぱりお返事が大いに遅れまして、大変申し訳ございません。。。
「見よ私はすぐに来る」に関しましても、何らかの大きな機会を得た時の修正を考えております。
ブログの誤記については修正作業が簡単であるため、既に修正完了させて頂きました。
今後とも海鮮堂(仮)作品をよろしくお願い致します。
投稿: 東方邪星章制作チーム | 2020年2月21日 (金) 10時33分