【東方鬼葬剣】6面ボス設定

（この記事はネタバレを含みます）

〇６面ボス　五兵を産みし鬼神

　八蘇神　秋雨
　Yasogami Syuu

　種族：鬼神（蚩尤）
　能力：武器を生み出す程度の能力

　太古の中国に存在した製鉄の民の主であり、漢民族に怪物、と呼ばれた存在。
　本来の名を蚩尤（しゆう）と言う。　

　彼女は、人間の悪意、敵意を媒介にして武器を生み出す力を持っていた。
　その力を望んではいなかったが、彼女の支配する民はその力を必要としていた。
　彼女ら製鉄の民は弱者であり、そして強者に支配される立場であったのだ。
　　
　そして彼女ら製鉄の民はその国で初めての反乱を起こす。

　反乱の際に生み出されたのが、後に「五兵」と呼ばれる
　剣・矛・弓・斧・戟と呼ばれる武器であった。
　（当時の人の持つ原始的な敵意・悪意ではそのようなシンプルな兵器しか
　　生み出せなかった。）

　また、彼女の不思議な力は魑魅魍魎や霧をあやつることも出来た。

　だが、その力を持ってしても、龍をも操る当時の支配者は倒せなかった。
　結果、彼女は討ち取られてしまう。彼女の流した血は「楓」となり、その土地の
　山々を紅く染めた。

　数千年の時が流れ――

　かつての彼女の部下であったもの、まぐらが幻想郷で彼女の復活を企てる。
　幻想郷の秋が、紅葉が集まるたびに彼女の力が、血流のごとく取り戻されていくのを、
　眠りの底で彼女は感じていた。

　願わくば、目が覚めた時は自分に敵意を抱くものが存在しない世界であってほしい。
　彼女は生前、人の悪意が伝染し、憎しみを呼び、洗練された敵意となるのを知っていた。
　何千年も歴史を積み重ねた人の敵意が、かつて自分が生み出した兵器を上回る
　最悪のものになることを予測していた。

　だが――

　眠りの底の彼女はまだ知らない。
　後に相対する紅白と白黒の人間が自分に向ける感情は、彼女が知っている
　「敵意」ではないことを。

　＊・＊・＊

　相手にするモノの敵意によって自分の生み出す武器の強さも比例して強くなるので、
　弾幕ごっこ相手には弾幕ごっこに相当する武器しか生み出せない。
　元々、殺伐とした性格ではなく、優しい性格の職人気質系なので、幻想郷の
　地底で復活できたのは彼女にとて幸いであった。
　
　もしも外の世界で復活していたら…それは彼女の考えるところではない。