【妖精小迷宮】キャラクター設定テキスト(ネタバレ全開)
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新たなる妖精王
エインセリア Ainselia
種族:妖精(元人間)
能力:光と闇を司る程度の能力(自称)
君はなぜ結界を超えて幻想郷へ辿り着いたのか?
なぜ都合よく美少女妖精の姿に転生したのか?
全てをゲームとしての都合という言葉で片付けるには、
いささか早急な部分もあるかも知れない。
君は、神剣レーヴァテインの先代使用者であるファフニールが肉体を蝕まれ、
かつ妖精界に危機が迫っているタイミングでこの世界へ来た。
こんな都合の良い偶然が果たしてあるだろうか?
もし君やファフニールではなく、他の妖精が神剣の力を使おうとすれば
どうなるだろうか?
劇中でファフニールが語っていた通り、純粋な生命力の塊である
一般的な妖精では、神剣の力で膨大な生命力を宿した時、
恐らくは耐えられずに生命力の奔流に完全に溶けてしまう。
だが半人半妖精である君やファフニールであれば、半人の部分が残り、
自我を維持したまま力を操ることが出来る――
ゆえに神剣が君たちを選び、転生させたのではないだろうか?
もしかしたらファフニールのように、力を使い過ぎたことで
肉体を蝕まれるかも知れないが…そうなったとしても、彼女には後悔は無い筈だ。
何故か? それは改めて本作で前提となる設定を思い出してみて欲しい。
――彼女は、エインセリアは
「この世界」を愛する君自身なのだから。
だからこそ「呼ばれた」のだから。
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時空を駆ける石の具現
プリミティブロック Primirive Rock
種族:石像の精霊
能力:時空を駆ける程度の能力
どこにでも居そうなサクラソウの妖精プリムロック…
というのは、その正体を偽る為に、彼女が考えた仮の姿であった。
鍵によって空間を移動する特徴的な力も、実は彼女の根源的な能力ではない。
彼女に出来る事は短距離の瞬間移動程度で、それをプリムロックとしての
「キャラクター設定」に合わせて大げさに脚色していたのだ。
彼女の本当の名はプリミティブロック。
その依代は、世界の果てにあるという絶海の孤島に作られた、古い石像群である。
可憐な服装は、鉱石の名残を多分に含んだ本来の異形の容姿を
隠す目的もあったわけだ。
可愛い妖精としての振る舞いが結構ノリノリだったとか突っ込んではいけない。
故郷の島で「ある厄災」によって自然が失われ、妖精も人間も
絶滅の危機に瀕した。彼女が語ったそれ自体は事実である。
しかし、その原因はメックバードなどではなかった。
そもそも彼女とアクアとメックバードは、三人一組で同じ目的の為に
行動しており、全員が幻想郷の妖精にとっては敵だったのである。
彼女達の真の目的は、幻想郷の妖精達の魂――すなわち自然の力を
奪って持ち帰り、滅びた故郷に「再分配」して復興させる事。
その為にプリムは、メックバードという分かりやすい外敵の恐怖を煽り、
君たちの妖精としての潜在能力を引き出す役となった。
幻想郷の妖精達が目論見通りに力を増して来た頃合いを見計らって、
これまた隠していたアクアの真の力で「食べて」しまう算段だった。
――かつて自分を守り神と崇めてくれた、島の人間達を守り抜く為に。
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機械人「百面鳥」
メックバード Mech Bird
種族:鳥人
能力:モードチェンジする程度の能力
彼女もかつては普通の人間だった。
世界の果ての島で、プリムやアクアを守り神と崇め、宗教的な儀式によって
なんか精霊っぽい「鳥人」にジョブチェンジしただけの人間だった。
そんな鳥人の力、そして守り神たちの力を以てしても、
彼女達は故郷に襲い掛かった恐るべき災厄を跳ね除ける事は出来なかった。
元々それなりに崇められていたプリムやアクアは、妖精のような姿に
弱体化しつつも、辛うじて信仰心の減少による存在の消滅は免れたが、
何せ彼女はただの人間である。
そこでメックバードは、鳥人の力を維持する為、逆転の一手に打って出た。
――即ち、彼女達の島を滅ぼした「文明の力」さえも、
自身の武器として取り込む事であった。
島を捨て、三人で辛くも逃げ延びた後は、長い年月の間各地を彷徨い、
故郷を取り戻す為の名案、或いはその切欠を探し続けた。
やがて辿り着いたのが、故郷と同じ海の果ての島であり、
豊かな自然のエネルギーに満ち溢れた「幻想郷」なる妖精ランド――。
作戦会議の結果、メックバードは機械の異形によって悪役を、
一方でプリムとアクアが悲劇のヒロインを演じ、油断させた所で
幻想郷の妖精達――自然の力を奪うという作戦が採用された。
三人居れば何とかの知恵と言うが、倒される前に気付いて欲しいものである。
いかに綺麗に取り繕おうとも、結局それは、格下と見なした相手に対する、
力による侵略――本質は、彼女達の故郷を理不尽に襲った
災厄と同じであるという事に。
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帰って来た伝説の超妖精
ファフニール Fafnir
種族:妖精(元人間)
能力:宝を守る程度の能力
ファフニールの正体は、エインセリアと同じく、
外の世界(我々の世界)から転生を果たした元人間であり、
神剣レーヴァテインの、かつての使い手であった。
「レーヴァテイン」…ファンタジー系のRPG等でよく登場する剣で、
東方projectにおいては、フランドールのスペカ名でも馴染みが深い名だが、
原典は北欧神話に見出すことができる。詳細はここでは省くが、
主に炎の巨人スルトか、または妖精の王フレイの剣であるとされ、
本作のレーヴァテインは後者の説に則った設定を与えられている。
かつて幻想郷中の四季が滅茶苦茶になり、妖精たちの生命力が暴走した
四季異変…(本家作品における「東方天空璋」の異変)
その陰で彼女とレーヴァテインは奮闘していた。
彼女はレーヴァテインの力を引き出し、暴走する生命力の奔流を
自身に集めることで、妖精たちを守ることを試みたが、その為に現在は
肉体が限界を迎え、神剣の力は使えなくなってしまった。
それと入れ替わるように、自分と似たような「外から来た元人間の妖精」
が現れ、ほどなく妖精界を脅かす巨悪の噂が流れ始めた。
彼女は探偵アレキサイトとグリムアッシュを雇って
秘密裏に情報を集め…そして確信した。
エインセリアこそ、新たな神剣の継承者であると。
そして、彼女に近付くあの二人が敵であると。
既に自らの使命を終えたと思っていた宝の番人は、今一度、
幻想郷という宝を、そして継承者エインセリアを守り導くべく
最後の力を賭して侵略者に挑む――。
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亡国のガーディアン
アクアクライネ Aqua Kleine(本名:ミュウ Mu)
種族:妖精
能力:生命力を操る程度の能力
&
深都の亡霊
ネクリオ Neclio
種族:妖精
能力:水中を漂う程度の能力(自称)
アクアクライネの真の姿もまた、過去に滅びた文明の忘れ形見だった。
プリムの依代である守り神の石像が作られるよりも遥か古代から、
かの地で人間達や文明の盛衰を見て来たらしい。
水のように透き通った彼女の身体は、我々の概念における
「魂」に近い存在である生命のエネルギーを吸い、
またそれを保存したり、再分配する能力を持っている。
遠い遠い過去に滅びてしまった古代文明の人間や妖精・精霊などの
魂を保存し、遥かな未来に再興の好機が訪れた際に解き放つこと――
それが古代人の手により、言わば人工妖精として作り変えられた
アクアクライネの役目であり、ネクリオを始めとした数多の同族の
犠牲の上で研究開発され、与えられた能力であった。
だが彼女はその運命に反逆し、古の民の魂を吸い出した後、
その場に捨て置くことで、一夜にして古代文明を滅ぼした。
使命という名の呪縛からから解き放たれた彼女は、近くの島に移り住み、
守り神として崇拝された。
あまり似てない守り神=自分の石像からプリムが生まれ、
余生は穏やかなものになると思われた。
まさかそんな時に、文明レベルが高すぎる西欧人に
島が侵略されてしまうなんて…と言うか島民達が
自ら部族争いで島の自然を破壊し尽くしてしまうなんて…。
かくして彼女とプリム、そしてメックバード…
命からがら島を脱出した三人による、長い年月をかけた
故郷再生計画が始まり、幻想郷の妖精界が今回とばっちりを受けたわけだが…
この話にはまさかのオチがある。これについては、
エンディング後に登場するあるキャラクターから語って頂くこととしよう。
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次代の妖精王
ニルフェイム Nilfame
種族:妖精
能力:冷静さを保つ程度の能力
君やファフニールと同じく、新たに「この世界」に転生を果たした
元人間の妖精で、やはりレーヴァテインを扱える可能性の持ち主。
君ことエインセリアが、円環の間の水没と共に、いっとき生死不明で
あった間にやって来たのは、やはり偶然ではなく
「次の使い手として呼ばれた」という事なのかも知れない。
先代二人もそうだが、彼女ら転生者の容姿には、大なり小なり、
元々持っていた「若くありたい」「美少女でありたい」
「そもそもまず女の子になりたい」といった変身願望が反映されている。
ニルフェイムはそんな転生前後の容姿のギャップにまだ戸惑っており、
美少女めいた振る舞いを堂々とする勇気が持てないため、照れ隠しで
無駄にニヒルな言動を好むようだ。
「幻想郷のキャラ」としては相当に浮いているが、外の世界で
普通の人間だった頃は、それ以上に浮いていた為、何だかんだ皆
普通に接してくれる「この世界」に、口には出さないが感謝している。
自らの「神剣の使い手」としての使命も既に察しており、
いざとなったら先輩二人のように命を賭けて「この世界」を救う覚悟を、
内心しているようだ。その時が来ないことを祈ろう。
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百貌の黒兎
エオスティア Eostia
種族:兎神
能力:豊穣をもたらす程度の能力
遠い古の時代、彼女はオリエントの一地方で信仰された神様であった。
精力旺盛で多産な地上の野兎は、豊穣の力と結び付けられ、
それ故に兎の姿をした彼女は崇められていた。
しかし、何時頃からだろうか。人間にも権力者の交代とか世情の変化と
いったものがあったのか…信仰はいつの間にか大いに薄れ、
彼女は新たな居場所を探す旅を始めざるを得なくなった。
やがて北欧での営業が功を奏し、キリスト教の重要行事「復活祭」の
イメージキャラクターとして兎を定着させる事には成功したが、
不運にも自身への信仰は劇的には向上しなかった。
人間達によって「イースター・バニー」なる兎のキャラクターが生まれ、
エオスティアが狙っていた地位に収まってしまったのである。
失意のままに放浪を続けた彼女は、やがてオリエントやヨーロッパから
遠く離れた孤島で、ついに居場所を見つけ出す事になる。
島は滅亡の危機に瀕しているタイミングだった。
全盛期と比べれば僅かな、豊穣をもたらす彼女の能力を、
島の人間や守り達たちは大いに歓迎し、彼女を心から求めてくれた。
思い描いていた理想の姿からは随分遠い所に来てしまったが、それでも
「求めてくれる誰か」がいるという事実は、彼女がその地に
腰を落ち着けるのには、まったく十分すぎる理由であった。
現在「そこ」がイースター島と呼ばれる理由は、外来人が島を発見した日が、
たまたま復活祭の日だったというのが定説だが、その復活祭に彼女が
一枚噛んでいた…のは本作で語られる話ではない。
さて、そうしてエオスティアが島に残り、土着の守り神ら三名が、
島を復興させる秘策を求めて旅立ったのは、君も知っての通りであるが
この話には、劇中会話の通りのオチがつく。
エオスティアは腐っても豊穣の加護を持つ神。
彼女が長期に渡って滞在したことで、島はアクア一行が留守の間に、
みごと観光名所として復興を遂げていたのであった…。
豊かに再生した島では、いつしか鳥神マケマケの力を宿した最後の人間・
メックバードの伝説にちなみ、美と教養を兼ね備えた島一番の美女を
決める祭典が行われるようになった。
その様子を静かに見守りながら、エオスティアは、
楽しい余生が送れそうだなと、一人微笑するのであった。
…そこへ満身創痍のプリムが空中から投下され、メックバードが急反転し、
来た方へまた消える…
彼女は思い出した。そう言えばこの復興の件、
あいつらには何も教えていなかったと…。
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