ネタバレ注意記事です!
時間が止まったり、謎の教団が暴れ出したりしたのは異国の神の影響だった。
珠烏を唆した神はコソコソと逃げてしまったし、珠烏のほうももう大それた
事は企んでいない様子である。
しかしそんな時、あの妖怪達が再び暴れ出した。
巫女にぶちのめされた昨日の今日だと言うのに…確かに今回の異変では
翼を持つ妖怪が多かったが、頭の方まで鳥頭とは。
時間さえ動いていれば、並み居る妖怪も恐るるに足らぬ。
色を取り戻した世界に、再び三色の人間達が飛翔する。
○EX面ボス (無名のビーイング)
藤壺無名異(ふじつぼ むめい)
Fujitsubo Mumei
種族:瀬戸大将
能力:合体する程度の能力
セト大将が身体を借りていた壺の妖怪。
妖怪としての種族名をまさに「瀬戸大将」といい、名前の偶然の一致の為に
身体を借りる上で適合率が高く、セトは自身の持つ魔力を、余すところなく
行使できた。
まさか本来の彼女が、欠けた陶磁器を自身の一部として合体・分離させて、
身体を自由自在に変形できる、合体ロボめいた妖怪だったとは…。
改めての話であるが、妖怪は、神様とその性質を紙一重としている。
すなわち、他者の感情から生まれた霊的な存在であり、自身の強さだけでは
なく、自身へ向けられる畏怖の感情が失われることでも消え去ってしまう。
幻想郷の妖怪達の多くは、そんな事は気にせずゆるく生きている、非常に
今風な気質であるが、どんな集団にも必ず少数の異端者が混ざるもの。
無名異は他の妖怪とつるむ事なく、孤独に強さを求め続け、力ある者との
戦いを望む、大変ストイックな戦闘狂である。
「本当は死に場所を求めて彷徨っている節がある」とは、乗り移ったセトの談
であるが、これもまた別の意味で、非常に今風な気質と言えるのかも知れない。
そんな彼女が、セトからの提案を魅力的に感じないわけが無かった。
…のだが、セトは結局敗れ去ったし、結果的に彼女に死の安息も
与えてくれなかった。
かくして、捨て鉢(瀬戸物だけに)となった無名異は、その辺の妖怪達を
そそのかして新たな騒ぎを起こし、無敵と噂される妖怪退治の巫女を
呼び寄せる事にした。もちろん勝てるわけが無かったし、死ぬことも
叶わなかったのは言うまでも無い。
霊夢も魔理沙も、生きようと、そして楽しもうとしているのだから。
そしてスペルカードによる決闘は、相手を殺す為の物では無いのだから。
楽しむ気持ちを忘れた者に勝利など無い。本当の強さなど無い。
さあ行け霊夢! 戦え魔理沙! 哀れな妖怪に、生きる楽しさを
思い出させろ!生きようとしている奴がどれくらい強いか思い知らせろ!
○おまけ EXボス戦で初登場した謎の影
カラツちゃん(仮)
種族:瀬戸大将(?)
能力:不明
瀬戸大将は瀬戸物の陶器が妖怪化したものだが、同様に唐津物の陶器だって
妖怪化したって良いじゃない。そんな存在があのカラツちゃん。
かつては無名異の友だとかライバルだとか、そういう関係であったらしいが
真珠島の時点では、既に妖怪としては消滅してしまっている。
EXボス戦で登場した影は、なんか一時的に奇跡でも起こったのかな的な。
カラツちゃんと無名異の過去については、後日小説などの形でおまけとして
公開する予定なのでお楽しみに。ンフフ。